竹製ザル | ||||||
ザルは、どこの家にも大小いくつかあった。 使い道は様々で、水切り、すまし絞り、梅干し、小豆などの選別等に使われた。また、サトイモやジャガイモの皮むきにも使われた。水の中でザルに入れてこするようにして洗うと薄皮がきれいにとれた。 また、餅つきのときに浸したもち米の水切りをするコメアゲザルと呼ぶザルもあった。細いヒゴにした竹を使用し念入りに作ったものであった。 子ども達は古いザルをもって川に魚すくいにでかけた。川岸のヤナギの根っこにザルの先を差し込んですくい上げるとハヤやカジカなどが入っていた。 ザルは自分で山竹(ネマガリタケ)を切ってきて作る人もいたが、大抵の家では毎年村にやってザル売りから買っていた。下石黒には専門に作り売る人もいた。 筆者も中学生のころに学校の工作で作った思い出がある。この時に「木もと竹うら」つまり木を割るときには基部から竹を割るときには先端部から刃を入れることを教わったことを覚えている。 縁をまとめるところが難しく,はなはだ恰好のよくないザルが出来上がったことを憶えている。 民具補説→ザル (指導−矢沢清吉) |
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