スッペ
 スッペは冬の履き物でワラジフカグツを組み合わせたようなつくりになっていた。かかとの方は幅のある止め縄(足に結わくヒモ)で覆うようにして雪から守った。かかとの所に布を入れて巻く人もあった。
 昔は、長い冬道はスッペにハバキをして歩き、道中、人家に立ち寄って休むときは、スッペを履いたまま膝をついて四つんばいで歩いて囲炉裏まで行き囲炉裏の中に薪を並べその上に両足をそろえて休んだ。玄関に脱いだままで置くと寒中などカチカチに氷ってしまうこともあったからだ。
 スッペもフカグツ同様、上右下のような木型を使って作った。

資料→スッペとハバキ