ワラジ         
 ワラジは昭和の初め頃までは農作業に使われたのでどこの家でも作った。足に縄で結わえるため軽快な履き物であった。
 しかし、昭和20年(1945)頃からは、ゴムソク(地下足袋)が普及しワラジはだんだん使われなくなった。
 江戸時代から旅には欠かせない履物であった。
 筆者が山中庄屋文書「江戸道中入用日記」で調べたところによると山中村より板橋宿まで、ざっと数えて15足ほど買って履き替えていることが分かる。