ニナワ    
 荷物の運搬を主に人間の背に頼った昔はどこの家にも数本のニナワが背負いミノと共に備え付けられていた。
 ニナワはヌイゴを使って三本左縒りに堅く綯い合わされていた。まず二本縄を綯いそこに撚りをかけた三本目の藁を堅くからめるように綯うという作り方であり、簡単なものではなかった。
 また、ヌイゴにシナノキの皮などを混ぜて綯〔な〕い、一層強度を増すように工夫することもあった。また、首にかけるところに布を混ぜて綯って、あたりを柔らかくする工夫をした。
 ニナワは運搬用の他に、現在のロープがわりに使われることも多かった。
 また、筆者の子どもの頃はこの荷縄2本をつないで立木の枝に取り付けてブランコを作って遊んだ。
 「温古之栞」には「
荷縄は左に三つ繰りに綯い、男の指は四尋、女は三尋又嵩高のものを背負う準備とするものは五尋に限るべき古法なり」とある。

民具補説→収納時の荷縄の結び方-動画

民具補説→荷縄