ムシロ織リ機 
 昔は、ムシロは座敷の敷物としても必需品の一つであり、 冬の藁仕事としてのムシロ織りは欠かせない重要な仕事であった。
 ムシロ織り機は集落あるいは数軒で共同で使った。
 「ヒュー、ヒュー、ガタン、バタン」というムシロ織りの音を子どもの頃に聞いた思い出がある人も多いであろう。
 筆者も機械を借りた数日間、母が終日ムシロ織をしていたことを憶えている。とくに、両端に出た余分の藁を鋏で切り取る様子は見ているだけで爽快な感じがしたことを思い出す。 こうして織った新しいムシロは正月に座敷の古いものと敷き替えたので10枚以上は織ったものと想われる。
 ちなみに、新しいムシロは見た目にはきれいだが、感触は、古いものの方が勝ったように記憶する。

関連→四季の農作業


資料→むしろ織りの思いで