カマス |
カマスはどこの家でも使われた重宝な入れ物であった。土嚢を作るときに使ったり、野良で脱穀したモミを運んだりとその他大変用途の多い入れ物であった。また、俵に比べ収納物の出し入れも簡単であった。 カマスは村に共同の機械があり少し叩いた藁(半殺しの藁と呼んだ)を使って織った。カマスはムシロの折り方よりは粗目であった。戦時中にはカマスそのものの供出もあった。 上のカマスは、ムシロ編みのカマスであり米や大豆を入れたものであろう。また、古いムシロを二つ折りにして上と同様のカマスを作ることもあった。 補説→カマス |