書簡 門出村庄屋より石黒村庄屋宛 用語の手引
 

一儀

真平御用免 →真 平御免

〇両村→
門出村と石 黒村 

おろし山

〇かれこれ申し合→
 言い争うの意味

御尊公

内済

〇御固役→
まとめ役ほどの意味であろう。

〇しゅう中様→
衆中 様

内済塾談
 

一儀真平御用免下さるべく候
然れば両村枝寄合おろし山の
義に付きかれこれ申し合いに相成り
候所去酉年は御尊公さま御立
越なし下され候間内済致し候段
申し聞かせ候故有り難き仕合せに
存じ奉り候、猶又当年彼
是とあらそいにて私所
迄参られ候に付き明後日には
御尊公様初め御同役のしゅう
中様御頼み内済塾談致させ
度存じ奉り候に付き何卒九月
には御苦労ながら寄合
  立越


定おろし 



村迄御立越下さるべく候其の
せつ御たい面の上御話申し
上げたてまつり候定おろしの
さかいなども相方立会いにて
取極め申し度存じ奉り候に付き
左様に御承知くださるべく候先
は取り急ぎ早々以上
  酉七月七日




 石黒村       門出村
 田辺重左衛門様    矢代惣左衛門
 
読み下し・用語解説文責 大橋寿一郎