恐れながら書附けをもって嘆願奉り候   田辺重順家文書 用語の手引き
 












○極窮人


○御手当米


○御救い籾


人別


実々


○御見分


○御出役 


明治3年
  
   恐れながら書付を以って嘆願奉り候
             刈羽郡石黒村
                  極窮人
                  四十一軒
 右は先般書面をもって御手当米
 仰せつけられ度き段御嘆願奉り候處格別の
 御慈悲をもって今般家数四軒へ
 御救い籾
 仰せつけられ有り難く仕合せに存じ奉り候 残り三十七軒
 嘆願奉り候人別実々当日送り兼ね候義に
 付き四軒へ下し置かれ候ても残りの者共
 それが為動揺仕り候ては当惑至極に存じ奉り候間
 何卒格別の
 御慈悲をもって御見分下し置かれ
 御救い籾仰せつけられたく此の段ひとえに
 嘆願奉り候
 右願いの通り御聞き済まし下され置かれ候はば重々
 有り難く仕合せに存じ奉り候 以上
   明治三庚午
    四月
              石黒村
               庄屋
               重左衛門
              与頭
               宇左衛門
              百姓代
               助九郎
  御出役
   田村平七様
 読み下し・用語の手引き文責 大橋寿一郎