恐れながら書付をもって御注進申し上げ奉り候  (田辺重順家文書)  用語の手引き
 

注進





見付け田






白割と黒割 〔しろわれ・くろわれ〕



大痛と中痛
〔おおいたみ・なかいたみ?〕





出水〔でみず〕※湧き水などの水源を指すものと思われる。


旱割


脇野町代官所
 
   
 
    恐れながら書付をもって御注進申し上げ奉り候
 高六十三石二斗三合
 一 田反別十七町九反二十二畝歩 本田新田見付田共
       三町二反歩 白割れ大痛み
       四町三反五畝歩 黒割れ中痛み
       十町三反五畝二十二歩 無難
 右は当村田方養(用)水の儀は出水(でみず)懸かり御座候處、六月
 六日より八月終わり迄、照り続き出水(でみず)少しもこれなく田方
 多分、旱(ほし)割れ、勿論、畑方作物皆無に罷り成り候
 これに依り、御注進申し上げ奉り候 以上
  寛政六寅年八月  刈羽郡石黒村  
                庄屋  重五郎  印
                組頭  清五郎  印
                百姓代 伝左衛門 印
  脇野町
   御役所
読み下し文・用語手引き文責 大橋寿一郎