ナラガシワ | |
暮らしとの関わり ナラガシワは石黒には自生していないと思われる。時々、それらしき葉に出会うが、柄の長さなどからミズナラのようだ。 市街地周辺では所々で出会うが、個体数は多くないように思われる。 本頁掲載のナラカシワのように、観察対象の個体が近くにあることは便利なことではあるが、個体差などについては物足りない所もあるので他の場所の個体のデータも今後掲載したい。 また、雌花の撮影、落葉前の写真も今年(2014)には掲載する予定だ。 穀斗(ドングリ)の形は、図鑑で見ると、ずんぐりとした形だが本個体のものは細長い。おそらく地域による変異であろうと思うが、詳しい方の御指導を仰ぎたい。 〔写真2007.10.2 落合〕 冬の様子 写真2009.2.5田塚 芽が膨らむ頃 写真2014.4.9田塚 花期 写真2012.4.28田塚 夏 写真2014.6.18田塚 晩秋 写真2015.11.25田塚 初冬の様子 写真2014.11.28田塚 幼木の若葉(若い葉裏は薄緑色) 写真2014.7.1上田尻 雄花と雌花 写真2014.5.2田塚 葉のつきかた 写真2010.10.12田塚 葉脈の様子 写真2010.10.1田塚 葉裏の星状毛(不鮮明) 写真2010.1.30田塚 |
解 説 ブナ科 本州中部以西、四国、九州に自生する落葉高木。雌雄同株で高さは10〜15m、樹皮が硬く不規則な裂けめがある(下写真)。枝はやや太く若い時には毛があるが、すぐに無毛になる。 葉は、互生し、葉柄は1〜3p、ふつう長楕円形で大きく先は急に狭くなり尖る。長さ10〜25p、幅4〜12pほど。葉の縁はやや鈍形の大形の鋸歯がある。側脈は9〜15対。 成長した葉は葉質がやや厚く、上面は平滑で下面には微細な星状毛が密生し灰白色。 花期は4〜5月。新葉とともに開花し、雄花は細長く尾状に垂れ下がる(下写真)。雌花は少数で葉のつけ根につく。 堅果は楕円形で、長さ2p前後、穀斗は総苞片を瓦状に並べた椀形で縁は厚く、外面には三角状披針形の小鱗片が見られる。 名前の由来はナラとカシワの中間のような形であることによるという説がある。 樹皮 写真2011.4.29田塚 冬芽から春芽へ 写真2010.2.27田塚 写真2012.4.12田塚 写真2014.4.9田塚 開花初期 写真2014.4.23田塚 開花 写真2011.4.29田塚 雌花結実 写真2014.6.25田塚 葉の表裏 写真2013.7.5上石黒 写真2013.9.26北条 ※比較 ミズナラの葉の表裏 写真 2012.6.9下石黒 果実 写真2013.9.26北条 落葉 写真2015.12.2田塚 |