ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャノキ)

暮らしとの関わり
 植物を好きな知人の紹介でヒトツバタゴの木が、飯塚邸にあり現在開花を迎えていることを知り、さっそく訪れて撮影したのが本頁の写真である。
 いうまでもなく植栽されたものであるが、樹高は7mほどで幹回りは約90pほどに思われる。
 雄株か雌株か花を詳しく観察したいと思ったが手の届くところに花がなかった。幸い、木の下の地面に昨秋の種子らしきものが落ちており、数株の実生も見られたので雌株であることはほぼ間違いないだろう。
 別名「なんじゃもんじゃのき」とも呼ばれるとのこと。

写真2015.5.15新道 飯塚邸

              花序

写真2015.5.15新道 飯塚邸

          葉の形とつき方
写真2015.5.15新道 飯塚邸


解 説
モクセイ科
 日本では対馬、岐阜県木曽川周辺、愛知県などに分布。植栽の木は各地に見られる。
 高さは7〜10m。樹皮は灰褐色で縦に切れ目が入る(上写真)雌雄異株
 葉は長楕円形で艶があり長い葉柄をもち対生し若葉の時には縁に鋸歯がある(下写真)。葉の長さ4〜40p。
 花期は5月。新枝の先端に10pほどの集散花序をつける。花冠は4つに深く裂けた花をつける。雄花のみつける雄株と両性花をつける雌株がある。
 果実は直径1pほどの楕円形で黒く熟す。
 日本では希少種で絶滅危惧種U類に指定されている。



若葉に見られる葉の鋸歯

写真2015.5.15飯塚邸

      種子
写真2015.5.15飯塚邸