ヒメヤシャブシ | |
暮らしとの関わり ヒメヤシャブシは昔から石黒に自生したものではなく、砂防や地すべり対策で戦後移入された木であると思われる。現在では寄合集落付近の石黒川沿いに多い。 この木には、根粒によって遊離窒素を固定し〔マメ科植物に見られる働き〕土壌中の養分を増加させる能力があるため杉の植林地に植えられることもあるという。 オオヤシャブは石黒では未だ出会っていないが、市街地周辺ではしばしば見かける。 写真2005.7.17寄合 ヒメヤシャブシの雄花と雌花 撮影日2005.4.28上石黒 |
解 説 カバノキ科 北海道、本州、四国に分布する落葉低木。しばしば土砂崩壊防止のために植林されるため「ハゲシバリ」の別名もある。雌雄同株。 大きなものは高さ6m、幹の直径30pにも達する。 葉は互生し葉柄があり細長い楕円形で先が鋭くとがる(上写真)。葉の縁には細かい二重鋸歯がある。 花期は3〜5月。葉に先だって開花する。雄花は前年の秋にできあがって枝先から垂れ下がる。雌花には3〜6個上向きにつく(左下写真)。 果実は楕円形の球形で種子には翼がある。 名前の由来は小さなシャブシ(下写真)の意味。 ※ヤシャブシ 下藤井 高速道土手 |