バイカウツギ
暮らしとの関わり
 石黒ではバイカウツギの自生は少ない。柏崎市街地周辺部に比べ、ウツギも少ないがバイカウツギは更に少ない。
 上の写真はマンゾウ川(松沢川)沿いの山道で撮ったものである。花は形色共に美しく園芸種を想わせるほどであるが、木の丈が低く花が下向きに咲くためか、あまり目立たない。
その後、城山の尾根や寄合で大株のバイカウツギに出会った。思ったより石黒にも多く自生しているようである。
 今朝(2020.5.30)妻が庭に咲いている花を指さして「ウツギか」と聞くので一見バイカウツギに思われたが、念のため近寄ってみると花弁が二重である。牧野図鑑のウツギの項にヤエウツギ、シロバナヤエウツギなどの変種が記載されている。しかし、葉のが卵形であること、ガクが4個であることからバイカウツギであることは確かである。おそらくバイカウツギの園芸種であろう。「ヤエザキバイカウツギ」とでも呼ぼうか。

→参照-右下写真

(写真上・右上2005.6.13寄合 右下2005.8.10寄合)


              つぼみ期

写真2009.5.8 大野

           つぼみと対生する葉

写真2005.5.6寄合

          花期のバイカウツギ

写真2011.6.9 城山尾根

           大株のバイカウツギ

写真2007.6.5寄合

              果実期
写真2008.9.22下石黒
            

        
解 説
ユキノシタ科
 北海道を除く各地の山地に自生する落葉低木。2mほどになる。
 枝は二又に分れ、若い枝には毛があ。
 葉は卵形で柄があり対生
(下写真)先端は鋭く尖り縁には、まばらな鋸歯がある(左下写真)。3本の葉脈が目立ち長さは5〜10p(左下写真)
 6〜7月に枝の先に直径2.5pほどの白い花を5〜9個つける。
 ガク片は4個で狭卵形で先が尖る
(上写真)。花弁は4枚で長さ1pほど。雄しべは20個ほどある。花柱は基部が癒(ゆ)合し先端が4つに分かれる。
 さく果は倒円錐形
(左写真)
 名前の由来は花が梅の花に似ていていることによる。




      つぼみと花
写真2007.6.5寄合

     対生する葉

写真2011.6.9下石黒

 先端が4個に分かれる花柱

写真2009.6.11寄合

       雄しべ

写真2010.6.13下石黒

        そう果
写真2006.9.23上石黒

バイカウツギの園芸種(半八重)

写真2020.5.30 松美町