ユキザサ | |
暮らしとの関わり 石黒はブナ林など落葉樹林が多いので、さぞかしユキザサも多く自生していると想われるが、現在では極めて希にしか見られない。 子供の頃、セミ取りによくブナ林に入ったがユキザサについての記憶はない。 今のところ2ヶ所しか確認していない。上の写真の場所には、やや大きな群生がみられた。 明るいブナの林床に点々と散生するユキザサの花期や実が赤く熟した頃の様子は見事である。 地方によってはアズキナと呼び若芽を山菜にすると聞くが、ちなみに、石黒で言う「アズキナ」とはナンテンハギであり、若芽を山菜とする。 (写真上・右上2005.6.8大野 右下2005.10.3大野 撮影政栄) 根茎 2010.5.8大野撮影政栄 幼苗 2010.5.8大野 撮影政栄 花のつくり 写真2005.6.8大野 撮影政栄 果実期 写真2005.10.3大野 撮影政栄 果実拡大 写真2005.10.3大野 撮影政栄 |
解 説 ユリ科 日本各地の山地の広葉樹林床に生える多年草。 根茎は多肉であるが太くなく、長く横たわり節は多少盛り上がっている(左下写真)。 茎は直立しているが上半分はやや傾き高さ約20〜40p。 葉は、茎の上半に2列になって互生し葉柄は短く、長さ6〜13p。裏面には柔らかな毛があり(下写真)、脈は縦にやや隆起して並ぶ。 花期はは5〜6月。茎の先に白色の小花をつける。花軸にも毛がある(左下写真)。花弁は6個、雄しべ6個、雌しべ花柱の柱頭はわずかに3裂している〔左写真〕。 果実は液果で,径5〜7mmの球形。秋に赤く熟する(左下写真)。 名前の由来は雪のように白い花とササに似た葉による。花の形も雪の結晶を連想させる。 若芽 2010.5.8大野 撮影政栄 つぼみ 2010.5.8大野 撮影政栄 葉裏の軟毛 2010.5.8大野 撮影政栄 |