ヤマトキホコリ
暮らしとの関わり
 石黒には少ない植物の一種である。石黒ではミズナ(ウワバミソウ)と区別してアオミズナと呼んだ。茎の基部の色から区別したものであろう。
 ヤマトキホコリは、山菜として秋の頃まで食べられる。
 ウワバミソウとの区別は、ヤマトキホコリは秋に花がつくことと、秋に茎の節がコブ(瘤)にならないことでできる。

(上写真2007.6.27 下石黒  右上2007.8.23 下石黒 右下 2007.8.23 下石黒)


        ヤマトキホコリの群生

写真2009.7.2 下石黒  政栄
                葉の姿

写真2009.7.23下石黒

             葉の裏表
写真2009.7.2 下石黒  政栄

         ヤマトキホコリの全体の姿

写真2009.7.2 下石黒  政栄

            秋の草姿

写真2010.10.15 寄合 

                 果実期

写真2011.11.2下石黒

         山菜-アオミズナ(ヤマトホコリ) 

写真2009.7.3下石黒
解 説
イラクサ科
 北海道から九州に分布。山地の湿地に生える多年草
 高さ15〜35p。ウワバミソウに酷似する。
 葉はゆがんだ長楕円形で長さ5〜10p。先端はやや尾状となって伸びる(左下写真)
 花期は8〜10月。雌雄同株で花は柄がなく球形。雄花と雌花が混じるが時には有柄の雄花が見られる。
 そう果は長楕円形で長さ1o。
 名前の由来は山に生えるトキホコリの意味。またトキホコリの意味はトキは時々の意味、ホコリは「はびこる」という意味だという。
 ウワバミソウに似るが花期が異なり、葉根の茎もふくらまないので区別できる。(下写真)ウワバミソウと同様山菜として用いられる。



         花

写真2009.7.23下石黒

ウワバミソウとの秋の茎の比較
     ヤマトキホコリ

     ウワバミソウ

写真2007.10.2 下石黒 

  ヤマトキホコリの茎断面

写真2009.7.3 下石黒

      根の様子
写真2009.7.2 下石黒  政栄