ヤマアワ | |
暮らしとの関わり 石黒では稀に見かける植物の一つである。 放棄田などに生えていて、夏期に緑白色の穂を出す。すっきりとした穂は遠くからも目をひき、思わず近づいて見たくなる。 上の写真は、石黒の大野集落の丸小山付近で撮った。初めての出会いであったが、穂と膜質の長い葉舌から、ひとまずヤマアワと同定した。 ツクツクホウシの鳴き声がにぎやか頃で、花はすでに花期を過ぎて果実期になって白褐色であった。 詳しい方の指導をあおぎたい。 (写真2006.9.21大野 背景黒姫山 右上2007.7.17寄合) 花期-1 写真2007.7. 17寄合 膜質の葉鞘 写真2007.7. 17寄合 全体の様子 写真2007.7. 17寄合 |
解 説 イネ科 北海道から九州の海岸〜山地の日当たりのよい草地に生える多年草。 茎は高さ1m内外で短い地下茎を出して繁殖する。 葉は細長い線形で長さ20〜40p、幅3〜4oでざらつく。葉舌〔ようぜつ〕は長く厚い膜質〔左下写真〕。 花期は7〜8月。茎の先に長さ20〜30pの花穂を伸ばし密に小穂をつける。 小穂は淡緑色で1花からなる。内外2包穎〔小花を護る二重の籾殻〕は、ほとんど同形同大で長さは約6oほど。線状被針形で先端は尖り中脈に歯状の毛がある。 名前の由来は花穂が粟(アワ)に似ていることによる。 長い葉舌 写真2007.7. 17寄合 果実期 写真201.8.1寄合 |