ウラシマソウ | |
暮らしとの関わり ウラシマソウは、石黒では未だ出会ったことはないので自生していないものと思う。市街地周辺では普通に見られる。 これに似たヒロハテンナンショウは普通に見られる。 根茎の脇にできた子球から発芽して群がって生えていることもある。→参考画像 葉は一見複数枚に見えるが鳥足状葉で1枚の葉である。付属体の細く長い糸は、注意して見ないと見逃してしまう。 2018年現在、絶滅危惧種に指定している県もある。 〔写真2010.5.15 畔屋 右上は雌花〕 若芽 写真2010.5.15 畔屋 全体の姿 写真2010.5.15 畔屋 付属体の先端の糸状部分〔下個体の糸状部の長さ55p〕 写真2013.4.29 畔屋 糸状になり長く伸びる付属体 写真2010.5.15 畔屋 |
解 説 サトイモ科 北海道から本州、四国北部の林下や林の縁に生える多年草。 茎の高さ30〜60p。雌雄偽異株で雄株から雌株へ完全に転換する。 扁球形の球茎には、わき芽が発達した子球が多数つき放射状に5列に並ぶ。 地上に葉と花序を出す。普通、葉は1枚で偽茎より短く膜状の鞘状の葉に囲まれ葉柄は長く50p以上に達するものもある。 葉は鳥の足状に分裂し(下写真)、小葉は11〜15枚、狭楕円形で両端は狭く、濃緑色で光沢があり稀に白斑がある。 花期は4〜5月。花茎は短く花序は葉より下の地上近く立ち上がり(左上写真)、仏炎苞は筒部が太い筒状で上が少し開く(上写真)。 舷部(※花弁の先端の幅広い部分)は、筒部の上部をおおい垂れさがり先端は糸状に細まる(上写真)。花穂上部の付属体の下部はふくらみ先端は次第に糸状となって40〜60pある。(左下写真)。雄花(上写真)雌花(下写真)は肉穂花序。 果実(上写真)は稀に結実し赤く成熟する。 名前の由来は長く糸状にのびる花序の先端を浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てたもの。 球根と子球 写真2011.5.1 畔屋 肉穂花序(雄花) 写真2011.5.1 畔屋 雄しべ(上)と雌しべ(下) 写真2011.5.1 畔屋 葉の形 写真2011.5.1 畔屋 |