チチコグサ
暮らしとの関わり 　石黒では、希にしか見ることのできない植物である。 　ハハコグサが白い茎葉に黄色い花で人目を引くのに比べ、チチコグサは地味で目立たない。 　一見軟弱に見えるが、見かけによらず強靱で踏みつけや除草剤（現在使用されている薬剤）に強いことに驚く。 　ハハコグサとは異なり茎は枝分かれせずに一つの茎に一つの花をつける。 柏崎海岸の付近でも見られる。(下写真) 〔写真2007.10.4 寄合） 　　　　　　　　花期にも生存する基部の葉 写真2007.10.4 寄合 　　　　　　　　　葉ののつき方と大きさ 写真2011.6.4 寄合 　　　　　　　　　　　　　　　　　頭花 写真2007.10.4 寄合 　　　　　　　　　　　　　　　　　　冠毛 写真2010.10.14 寄合 　　　　　　　　　　海岸近くの小群生 写真　2013.6.1　柏崎裏海岸	解　説 キク科 　全国の乾いた土手や芝生の中に見られる多年草。地上に走出根を出して繁殖する。 　茎は、高さ１5〜３０�pほどで枝分かれせず細い〔上左写真〕。 　根出葉は長さ2．５〜10�p。表は緑色で裏は白い綿毛を密生し（下写真）花期にも生存する〔左写真〕。茎葉は互生する（下写真）。 　花期は５〜１０月。直立した茎の先に頭花を密集してつける。花は暗褐色で目立たない。花の下に３〜５個の皮針形の葉を星状につける〔左下写真〕。総包片は３列で褐色、長さ５�o、幅４〜５�o。 　中心の小花は管状で両性花、その周囲の小花は糸状の雌性花である。 　そう果は長さは８�oほどで白色の冠毛がある（左下写真）。 　名前の由来はハハコグサに対してつけたもの。 　　　　　　　若芽 写真2009.4.17 上石黒 　　　　　　　基部の葉 写真2010.5.31 上石黒 　　　　　葉の裏表 写真2010.5.31 上石黒 　　種子と冠毛の大きさ 撮影2012.6.3