シロバナマンテマ
暮らしとの関わり
 石黒では、マンテマと同様、自生しない。もともと沿岸部の植物なのであろう。しかし、柏崎海岸ではあまり見かけない。
 市街地では道ばたや田の畔などにみられる。マンテマに比べて花弁が細く優しい感じをうける。
 とくに、赤と白の中間色の花もあり美しい。(下写真)
 ちなみに、マンテマの学名上の母種はシロバナマンテマであるという。

(写真2011.6.2 中通)


             花期の群生の様子
写真2016.5.19下藤井

        葉のつきかたと葉や茎の毛

写真2011.6.2 中通


       これもシロバナマンテマであろう

写真2020.5.15 下藤井

       マンテマ(右)との比較         
写真2011.6.2 中通

解 説
ナデシコ科
 ヨーロッパ原産の帰化植物越年草。マンテマの基本種
 路傍、埋立地、海浜の砂地や周辺の林に生える
 茎は高さ20〜35p。下部から枝分かれし粗毛が多く、上部の茎には腺毛がある。
 花期は4月〜5月。
 葉は対生し、2〜4センチ、長楕円形のへら形で両面に毛がある(左下写真)。上部の葉は細くなり先は尖る。
 ガクには10脈があり(下写真)短い腺毛と長毛が混生し、触ると少し粘りがある。ガクの先端は深裂して鋭くとがる。
 花期は5〜6月。花は葉腋に互生するようにつき、茎の先では葉の小型化したがある(下写真)。花の径6〜8o。
 花弁は白色または淡い紅色で全縁、花柱は3個。
 刮ハ(さくか)は6裂する。種子は腎臓形〔下写真〕



        苞

写真2011.6.2 中通

     果実と種子

写真2010.7.10 中通

   先端が鋭くとがるガク
写真2011.6.2 中通