セイヨウミヤコグサ

暮らしとの関わり
 石黒では、出会ったことはない。おそらく自生していないのであろう。
 市街地では海岸にみられ、所々に群生している。上写真は市街地裏の海岸で撮った。
 ミヤコグサかと思ったが、葉茎やガクに白毛が生えていること(右下写真)、ガク片の長さなどからセイヨウミヤコグサと同定した。
 しかし、同所に毛の見られないものや開花期の後期に花が赤くなる個体、ニシキミヤコグサかと思われるものも観察された。今後、さらに観察を続けたい。
 2012.6には、かなり大きな群生が見られたがその後急激に衰退しているようだ(2014)。→2012年の群生写真

写真2012.6.3 市街地裏浜


     根元で枝分かれして広がった個体

写真2012.6.3 市街地裏浜

             花期のはじまり

 写真2012.9.28 市街地裏浜

                 群生


写真2012.6.3 市街地裏浜

 ニシキミヤコグサのように花の変化が見られる種

写真2012.6.3 市街地裏浜

             果実期へ

写真2012.6.3 市街地裏浜

     果実期の群生-鳥の足のように見える果実
写真2012.6.23 市街地裏浜

解 説
マメ科
 日本全土の道ばたや海岸などの日当たりのよいところに見られるヨーロッパ原産の多年草
 茎は根元でよく枝分かれして地面をはうように広がる(左下写真)
 葉は短い柄で互生して3個の小葉からなる羽状複葉である(下写真)
 托葉は葉と同大の葉状で葉柄の基部にある〔下写真〕
 花期は4〜10月と長い。花は葉の付け根から長い花柄を伸ばしてその先端に数個つく〔上写真〕
 ガク筒は深く5裂し、ほぼ同形の鋭三角形の裂片5枚からなる〔下写真〕蝶形花旗弁は大きな倒卵形をしている(上写真)
 豆果は3p前後となり直線上で円筒形で先端は急に細まる。(3本の豆果が鳥の足のように見えることに英名-birdsfootの由来があるのであろう-下写真)
 熟すると縦に2裂し小さな種子を散布しサヤはねじれて残る。



茎、葉裏、葉柄などに見られる毛
写真2012.6.3 市街地裏浜

      托葉と葉


写真2012.6.3 市街地裏浜


      つぼみ
写真2012.6.3 市街地裏浜

       ガク筒

写真2012.6.3 市街地裏浜

     花から果実へ
写真2012.6.3 市街地裏浜

      果実と種子

写真2012.6.23柏崎海岸

    種子〔径1o弱〕

写真2012.7.5