オランダガラシ | |
暮らしとの関わり 上の写真は上石黒の集落内の溝に生えていた。タネツケバナのようにも見えたがオランダガラシではないかと思う。 オランダガラシであれば多年草なので来春に花を観察して確認したい。 なお下の写真は居谷集落で民家の庭の池の水中に沈潜して春から秋にかけて生えているという植物である。 平凡社の日本の野生植物によればオランダガラシは「水辺または水中に群生する多年草」とある。WEV上の百科事典にも「抽水植物ないし沈水植物」とある。 タネツケバナ属の植物には「水中に」や「沈水植物」との解説は見あたらないのでオランダガラシではないかと思う。お詳しい方の御指導を乞いたい。 写真2009.10.2上石黒 水中に沈潜して群生していた個体 写真2008.7.29居谷 |
解 説 アブラナ科 北海道から九州に分布。水辺または水中に群生する多年草。ヨーロッパ原産帰化植物。要注意外来植物。 茎は這うか水面に浮かび、下部の節からヒゲ根を出す〔左下写真〕。高さ20〜50pになる。 葉は互生し毛がなく普通1〜5対の小葉をつける(左上写真)。小葉は広卵形から皮針形のものまであるが、縁には鋸歯や切れ込みはほとんどない。長さは1〜3p、幅1〜2.5p。 花期は5〜8月。総状花序〔長い花軸に柄のある花が沢山つく花〕は花後に伸びる(下写真)。ガク片は楕円形で長さ4〜6o。 果実〔長角果〕は円柱状で長さ1〜2p。 種子は卵形で赤褐色、長さ約1o。 クレソンとも呼ばれ、若い葉や茎が食用にされる。 名前の由来はヨーロッパからの帰化植物であることによる。 つぼみ 写真2010.6.25上石黒 花 写真2010.6.25上石黒 茎を抱く葉柄 写真2010.6.25上石黒 |