カセンソウ | |
暮らしとの関わり 石黒では見かけない。 上の写真の個体は市街地の裏海岸の防波堤の上で撮った。市街地周辺では、海岸以外の場所で今までに見かけたことはないので海浜植物の一種かと思ったがそうではなかった。 解説には湿地に生えるとあるが、掲載の個体は乾燥した砂地に生えていた。今まで数年にわたり数か所に小群生が見られた。 今まで、オグルマで掲載していたが、今日2013.8.19にカセンソウに訂正掲載をした。根拠は、 @葉裏の葉脈が浮き出ていること。 A葉がかたくざらつく。 B種子が無毛 であることからカセンソウであるが総苞や葉のつき方ではやや疑問も感じる。 ちなみにカセンソウはオグルマ属であるが、当サイトに載っているサワオグルマは同じキク科であるがキオン属である。 今日(2013.8.19)、図書館での古文書講座の後で裏浜に出てみた。日中の気温は、℃34度もあった猛暑も4時を過ぎるとさすがに大分和らぐ。しかし、海岸の植物の中には乾燥に絶えず上部を垂れ下げたものも見かけた。 波打ち際を歩いていると防波堤の土手に黄色い花の群生が見られたので近づいてみるとカセンソウであった 湿地を好む植物といわれるが柏崎海岸で観察する限りではどうして乾燥にも強い植物のようにも思われる。 写真2012.8.2 裏浜 群生 写真2013.8.19 裏浜 海辺のオグルマ 写真2012.8.17 裏浜 真上からみた様子 写真2012.8.2 裏浜 小群生・花期 写真2012.8.17 裏浜 果実期の頭花と冠毛のある種子 写真2012.9.27 裏浜 |
解 説 キク科 日本各地の日当たりのよい山野の湿地を好んで生える多年草。 地下茎を長く伸ばして繁殖する(下写真)。 茎は直立し高さ30〜60cmほどで葉と共に短毛がある。 (下写真)。 葉は無柄で互生し広披針形で先は尖り基部は半ば茎を抱く(下写真)。長さ5〜9cm、幅1〜3cmほど。縁には微小な鋸歯がある(下写真)。質は薄いが表裏ともざらつく。裏面の葉脈は隆起する(下写真) 花期は7〜9月。茎の上部で枝分れして先端に1個ずつオグルマによく似た黄色の頭花をつける。ときに直下に苞葉がある(上写真)。 頭花の径は3cm余で総苞は半球形、総苞片は緑色で披針形でうろこ状に並ぶ。周辺の舌状花の幅は狭いく長さ1pほどで幅はおよそ1mm。 そう果は約1pで毛がなく長い冠毛がある(左下写真)。 名前の由来は不明。 葉の表裏 写真2012.8.2 裏浜 茎の毛と葉のつき方 写真2012.8.2 裏浜 写真2013.8.19採取撮影 葉の微小な鋸歯 真2013.8.19採取撮影 総苞 写真2013.8.19採取撮影 無毛の種子 写真2013.8.19採取撮影 地下茎 写真2012.8.2 裏浜
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