ナガミヒナゲシ

 石黒では見かけたことはない。
 市街地でも道端や空き地などで見かけたことはないが、先日(2021.6.10)に久しぶりに鯖石川河口に近い海岸を訪れたおりに数株を見かけた。鯖石川河口より西側の海岸である。
 現在(2024.6.2)では市街地の道路沿いの空き地など普通に見かけるようになった。
 ちなみに、ナガミヒナゲシは、法規制されているモルヒネやコデインなどの「アヘンアルカロイド類」を含んでいないが、草の汁が皮膚につくとかぶれることもあること。また、ほかの植物の生育を妨げる成分を放出するため警戒されている外来植物の一つに指定さりている。
 一株のナガミヒナゲシの散布する種子の数は約16万粒といわれている。繁殖力は旺盛といわれているが、筆者は「群生」と呼べるほどの自生に出会ったことはない。(2024.6.1)

写真 2021.6.10 鯖石川河口付近海岸




            草姿-1
    写真 2021.6.10 柏崎海岸

            草姿-2

2024.6.1 柏崎市長浜町

            果実期の様子


2024.6.1 柏崎市長浜町

          茎、葉、果実の様子    2024.6.1 柏崎市長浜町

、,         根の様子−ごぼう根

2024.6.1 柏崎市長浜町

※準備中の画像 
〇ロゼット状の幼苗の写真
〇種子の拡大写真



解 説
ケシ科
 地中海地方原産。アジアやアメリカに帰化している越年性植物。 わが国では、1961年東京で発見される。
 高さは15〜60pほど。全体に長い白毛がみられる。(下写真)
葉は、根生葉が互生し、1〜2回細く深裂して柄はない。
 根はゴボウ根で直下する。
 花期は4〜6月。茎の上部に長い花柄を出して直径2〜5pの橙色の4弁花をつける。
 果実は直径8mm、長さ2pほどの円柱形で、先端に8本ほどの放射線のある柱頭がのこる。
 近年では各地の道端や市街地でも見られる。園芸用に栽培されることもあり生育条件により草丈や花の大きさが甚だしく異なる。
 種子散布は風、動物(毛)、人間(靴、タイヤ)により行なわれる。
 名前の由来は果実が細長いことによる。



     互生する葉

2024.6.1 柏崎市長浜町

 全体に見られる開出毛-1
写真 2021.6.10 柏崎海岸

 全体に見られる開出毛-2

2024.6.1 柏崎市長浜町

 全体体に見られる開出毛-3  

 2024.6.1 柏崎市長浜町

      花冠−1
 2024.6.1 柏崎市長浜町

      花冠−2

 2024.6.1 柏崎市長浜町

      果実と種子
写真 2021.6.10 柏崎海岸

  柱頭の種子射出部は8室

2024.6.1 柏崎市長浜町

 2024.6.1 柏崎市長浜町