ミヤマナルコユリ
暮らしとの関わり
 石黒では広葉樹林の縁などでよく見かける。オオナルコユリに比べる小型で上品な感じである。
 茎が細く、しなって湾曲していて花は葉の裏にかくれて見えないことが多い。
 葉の縁が波打つというか、平らでないこともミヤマナルコユリの特徴である。〔下写真〕
 また、花筒の中、とくに花糸に細毛があることも同定のポイントとなる。

写真上2005.6.8下石黒 右上2005.6.12落合 2005.10.13落合


    葉と茎と花のつきかた


写真2006.6.8下石黒

         果実期のミヤマナルコユリ

写真2011.10.10下石黒

       花のつくりと内部、花糸の細毛

写真2006.6.8下石黒

          根茎

写真2007.6.3下石黒
解 説
ユリ科
 北海道から九州の山野の林内に生える多年草。
 根茎
は白色多肉で浅く地中を横に這い、ふくらんだ節がある(左下写真)
 茎の高さは30〜60pで下部は直立するが丈夫は斜上する。茎は赤紫色を帯びたものが多く、細いが強靱である。
 葉は広楕円か長楕円形で長さ6〜11p、裏面は白色を帯びる。縁には小さなしわがある(左写真)
 花期は5〜7月、葉の脇から斜めに伸びた花柄の先に2個の白色の花を葉のうらに隠れるようにつく。花は長楕円形で筒型、長さ17oほど。先端は浅く6裂するが反り返らない(左写真)
 花の内面には一面に細毛がある。花糸にも細毛がある(左下写真)特に花糸の毛が目立つ。
 雄しべは6個で花の外には出ない(左写真)
 果実は黒色球状で直径約7o(上写真)
 名前の由来は深山にあるナルコユリの意味。



       葉の裏表

写真2007.6.3下石黒

    花のつき方-2
写真2007.5.30下石黒

    紫色を帯びた茎
写真2007.6.3下石黒

     果実と種子

写真2011.10.10下石黒