カセンソウ | |
暮らしとの関わり 石黒では見かけない。 上の写真の個体は市街地の裏海岸の防波堤の上で撮った。市街地周辺では、海岸以外の場所で今までに見かけたことはなく海浜植物の一種かと思ったがそうではなかった。 また、解説には湿地に生えるとあるが、掲載の個体はいずれも乾燥した海岸の砂地に生えていた。数か所にかなりの大きさの群生も見られた。 今まで、オグルマで掲載していたが、今日(2013.8.20)にカセンソウに訂正掲載をした。根拠は、 @葉裏の葉脈が浮き出ていること。 A葉がかたくざらつく。 B種子が無毛 であるが総苞や葉のつき方では、若干疑問も残る。(※1981版の「柏崎の植物」にはカセンソウ、オグルマ両方の名がみられる) ちなみにカセンソウはオグルマ属であるが、花のよく似たサワオグルマは同じキク科であるがキオン属である。 昨日(2013.8.19)、図書館での古文書講座の後で裏浜に出てみた。日中の気温は℃34度もあったが、さすがの猛暑も4時を過ぎると大分和らぐ。しかし、海岸の植物の中には乾燥高温に絶えず上部を垂れ下げたものも見かけた。 波打ち際を歩いていると防波堤の土手に黄色い花の群生が見られたので近づいてみるとカセンソウであった(下写真)。 湿地に生える植物といわれるが、柏崎海岸で観察する限り乾燥に強い植物のようにも思われる。 写真2012.8.2 裏浜 群生 写真2013.8.19 裏浜 海辺のオグルマ 写真2012.8.17 裏浜 真上からみた様子 写真2012.8.2 裏浜 小群生・花期 写真2012.8.17 裏浜 果実期の頭花と冠毛のある種子 写真2012.9.27 裏浜 |
解 説 キク科 日本各地の日当たりのよい山野の湿地を好んで生える多年草。 地下茎を長く伸ばして繁殖する(下写真)。 茎は直立し高さ30〜60cmほどで葉と共に短毛がある。 (下写真)。 葉は無柄で互生し広披針形で先は尖り基部は半ば茎を抱く(下写真)。長さ5〜9cm、幅1〜3cmほど。縁には微小な鋸歯がある(下写真)。質は薄いが表裏ともざらつく。裏面の葉脈は隆起する(下写真) 花期は7〜9月。茎の上部で枝分れして先端に1個ずつオグルマによく似た黄色の頭花をつける。ときに直下に苞葉がある(上写真)。 頭花の径は3cm余で総苞は半球形、総苞片は緑色で披針形でうろこ状に並ぶ。周辺の舌状花の幅は狭いく長さ1pほどで幅はおよそ1mm。 そう果は約1pで毛がなく長い冠毛がある(左下写真)。 名前の由来は不明。 葉の表裏 写真2012.8.2 裏浜 茎の毛と葉のつき方 写真2012.8.2 裏浜 写真2013.8.19採取撮影 葉の微小な鋸歯 真2013.8.19採取撮影 総苞 写真2013.8.19採取撮影 無毛の種子 写真2013.8.19採取撮影 地下茎 写真2012.8.2 裏浜
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