イワガネゼンマイ
暮らしとの関わり
 子どもの頃の記憶にイワガネゼンマイやイワガネソウはない。大人になって見かけたが、イワガネソウとよく似ているので、区別して見たことはなかった。このHP「石黒の動植物」作るにあたって初めて知った。
 石黒ではどちらも個体数は少ないが、集落内にはイワガネソウが多く、山地にはイワガネゼンマイが多く見られるようだ。
 イワガネソウは葉に光沢があり皮質であるのに比べイワガネゼンマイは紙質の感じを受ける。

〔写真2010.12.6下石黒〕

              草姿

写真2011.12.2下石黒 

        胞子囊群と平行する葉脈

 
写真2010.12.6下石黒     
                葉の形

写真2010.12.6下石黒

解 説
イノモトソウ科
 全国の山地の林の下の日陰地の湿った所に生える。常緑性のシダ。
 根茎は太く横に伸びる。
 葉はまばらに出て高さ70~100㎝。柄の基部は褐色を帯びることが多い(左下写真)葉身一回羽状に分かれて羽片は4~7対でき先端にも羽片がある。
 羽片は細長く先は急に尾状となる(上写真)葉脈は平行して中肋から出て1~2回二又状に分かれ縁に届く。イワガネソウのように葉脈が交わらない。
 胞子囊群は葉脈に沿ってつく。
 名前は牧野富太郎によって、その姿がイワガネソウに似ていることからつけられた。



        羽片

写真2010.12.6下石黒 

   褐色の葉の基部
写真2010.12.6下石黒