ヒトリシズカ | |
暮らしとの関わり 石黒では、フタリシズカは普通にみられるがヒトリシズカは今以て出会わない。自生していない可能性が高い。 市街地周辺でもなかなか出会わない。筆者は本ページに掲載した写真の矢田集落上の山道沿いで出会った個体だけである。花期以外は、おそらく出会ってはいても見逃しているに違いないと思っているが・・・。 春の若芽の茎は赤紫色で葉が開かない内はツクシのような形をしていて面白い。赤紫色の葉が開き始めるとすでに黄白色の花がのぞいている。矢田で初めて見た時にはそのような姿の個体もあり強く印象に残った。その後も出会いを期待してきたが未だ出会わない。 まあ、会いたい人や草木などあることは幸せなことであろう思っている。 写真2004.5.16 矢田 若芽のころ 写真2013.4.27 矢田 開花期 2008.4.21矢田 開花期-2 2008.4.21矢田 雄しべ〔花糸と葯〕と雌しべ 写真2004.5.16 矢田 |
解 説 センリョウ科 北海道、本州、四国、九州に分布し林内や林縁に生える多年草。 根茎は短く横にはい、そこから茎が直立する。 高さは10〜30pで直立して茎には節が3〜4個ある。 葉は対生だが、二対が相接しているために輪生しているように見える。葉には柄があり形は楕円形で長さ8〜10p。縁には鋭い鋸歯がある。色は濃い緑色でやや艶がある。 花期は4〜5月で葉がよく広がらないうちに先端にブラシ状に多くの小花をつける。花序は1個で長さは1〜2p〔果期には2〜3p〕でガクや花弁はない。 雌しべは1個。雄しべは1個で花糸は3個に分かれ白色で3〜5o。中央の花糸には葯はない。〔左写真ではよくわからないが・・・〕 名前の由来は、同属のフタリシズカが花穂が2個であるのに対し1個であることによる。 茎の節と鱗片葉 写真2013.4.27 矢田 写真2004.5.16 矢田 |