アメリカアゼナ
暮らしとの関わり
 石黒は、今のところ(2010出会ったことはないが市街地付近では普通に見られる。
 アゼナとは、葉の基部が丸くなく鋸歯があり、4個の雄しべのうち下唇側の2個にヤクがないことで区別できる。
 また、図鑑によると酷似する種でタケトアゼナがあり、葉の基部が丸くなっていて、葉柄のようにはなっていないことで区別できるという。
〔写真2010.7.19畔屋〕


   根元から分枝する茎

写真2010.7.19畔屋


       花期のアメリカアゼナ

写真2010.7.19畔屋
解 説
ゴマノハグサ科
 全国の水田や湿り気の多い道ばたなどにみられる一年草。北アメリカ原産で1935年頃に帰化して各地に広がった。
 茎は四角柱で(上写真)根際で分枝し(左下写真)斜上し長さ10〜30p。
 葉は対生し卵形または楕円形で基部が次第に狭まり葉柄のような状態になる(上写真)
 縁には1〜3対の鋸歯があり、数本の目立つ脈がある(下写真)。長さ1〜3p、幅0.4〜1p。
 花期は6月〜9月。葉の脇に1個ずつつく(左下写真)。花柄の先に白色〜淡い紅色の花がつく。花冠上唇下唇にわかれ長さは5mm〜1cm。上唇は小さくて先端が浅く2つに裂ける。下唇は大きくて3つに裂ける。
 ガクは付け根の方まで深く5つに裂けて、そのガク裂片は細長い線形(上写真)。雄しべは4個、下側の2本は不稔性でヤクがない。。
 しばしば花を開かずに結実する閉鎖花もつける。
 さく果は楕円形で長さ5o、種子は楕円形でごく小さく表面によ網目模様がある。
 名前のアメリカから帰化したアゼナの意味。




      数本の葉脈

写真2010.7.19畔屋