アカネスミレ
暮らしとの関わり
 石黒では春によく見かけるスミレの一つである。
 アカネスミレの「アカネ」は茜色の花からの命名であるといわれるが筆者のみるかぎりではり紫色に近い。
 スミレの中では最も花の色が濃く印象が強烈であったのか子供の頃からスミレといえばこのアカネスミレを連想したほどである。

写真2005.5.21板畑

              茎や矩の毛

写真2005.5.21板畑


解 説
スミレ科
 北海道から九州各地の人里から山地の日当たりのよい所に生える。
 スミレの中では花の色が最も濃い。高さ5〜11p。全体に短毛が密生する(左下写真)
 葉は根元から束生し卵形で長さは1〜4pであるが夏には大きくなる。縁には鈍い鋸歯がある。
 春に高さ10p程の花柄を伸ばし赤紫色の花をつける。(果実期には20pほどになる)花径は1.5〜2p。正面から見ても雌しべが見えないことが特徴(上写真)包葉は線形で先が尖り細毛が生えている(左写真)
 名前の由来は「花の色による」とされているが花の色は濃い紫色に近い。