アカミゴケ
 コケが石黒の生家の庭石の上に生えているのに気づいたのは昨年の秋であった。
 たまたま、真っ赤な子器(胞子嚢のようなもの)に目を引かれ撮影し持ち帰って調べたのが地衣類との出会いのきっかけであった。 正直、それまではカビも地衣類もいっしょくたに思っていた。
 昨日(2015.11.26)、石黒に大根の収穫に行き、庭石のハナゴケを再度、観察し撮影した。
 ところで、今こうしてよく観察すると、昨年にアップしたハナゴケは、正確にはどうもコアカミゴケではないかと思う。地衣類の同定は素人の筆者には難しいが、さらに調べてみたい。
 とにかく、彼等も筆者の子どもの頃から生家の周りに生きてきた朋友であることには間違いない。

写真2015.11.26下石黒


     杯の縁の部分につく胞子を作る子器

写真2015.11.26下石黒

    
周りに付着している粒状のものが紛芽(ふんが)

写真2015.11.26下石黒


解 説
ハナゴケ科
 アカミゴケとコケが名前に附くがコケではなく地衣類
 地衣類は菌類藻類の共同生活体で互いの依存度は高く、一つの体のような深い共生関係にある。
 全体が白色を帯びた緑色で体表は、細かい粉で覆われてる。
 この粉をを「粉芽」と呼ぶがこの粉は菌糸と藻が絡み合ったて初めて繁殖することができる。
 子柄の先端は杯状(ラッパ状)になるが、その縁に褐色の子器をつける(左写真)。その中で胞子が作られる。ここから胞子が飛び出して菌糸となり近くの藻類を取り込み葉緑素の供給をうけて成長する仕組み。
 名前の由来は赤い子器を果実に見立てたものか。



     子柄(しへい)

写真2015.11.26下石黒