アイバソウ

暮らしとの関わり
 石黒ではアブラガヤとともに湿地にしばしば見られる。アブラガヤに比べやや大型である。
 小穂が一個ずつ分かれているところがアブラガヤとの区別点といわれるが、実際にはまぎらわしいものもある。
 図鑑等ではアブラガヤの別名あるいは変種とするものもある。


(写真2007.9.9 寄合 右上2007.10.4 寄合)


        未熟のころの穂の様子

写真2007.8.24 大野

            茎上の葉

写真2009.10.14 大野

             種子


写真2008.12.10 寄合


解 説
カヤツリグサ科
 日本各地の山地の湿地に生える多年草。根は短いヒゲ根
 茎は鈍三角柱状〔下写真〕で高さは1m以上にもなる。表面は滑らかで緑色。質は硬い。
 葉は根生及び茎に互生し線形で長さ20〜40cm、幅1p内外。表面は滑らかであるが縁はざらつき(下写真)、茎上に3〜4個の葉がありその下部は鞘となって茎を包む。〔右上下写真〕
 秋に頂上部に大型で褐色の花序を出し一方に傾く〔左下写真〕
 アブラガヤに酷似するが小穂が1個ずつに分かれて柄があることにより区別できる。(右上写真)また、小穂の形が細長いことも区別点になる。
 果実は広楕円形で前後に圧せられて平滑(下写真)



   アイバソウの小穂

写真2007.8.24 大野

 ※ 比較  アブラガヤの穂

撮影2008.7.21 寄合

    鈍三角柱状の茎


撮影2009.10.14 大野 

    縁の細かな鋸歯

撮影2007.9.17 大野