アメンボ | |
暮らしとの関わり 石黒では「スズンコ」と呼んだ。 タネ〔家の脇の池〕にミズスマシやマツモムシと共に、いつでも見られた。水面を自由に走り回る姿は、子どもには不思議であり、羨ましくも感じられた。 たまに、イトトンボの死骸などを水面に投げると、意外に素早くよってくることに驚いたものだ。ミズスマシやマツモムシはとらえて遊んだがアメンボは捕らえたことはあまりしなかった。 子どもにとっては、あまりにも細身で弱々しい感じで、捕らえてみるに値しない生物であったのかも知れない。 写真2006.9.21 板畑 シロツバメエダシャクの死骸を食べるアメンボ トンボの死骸に群がるアメンボ 撮影日2006.10.16落合 |
解 説 アメンボ科 日本各地の池、沼、、川のよどみなどのに多く見られる。 体長11~15㎜ほど。短い前足と非常に長い中足と後足を持つ。体の色は黒から赤褐色で地味である。前足は鎌のようになっていて獲物を捕まえやすい作りになっている。羽は4枚あり飛ぶことができる。 全身が短い細い毛に覆われていて長い中・後足の先端部で水面を押さえて水の表面張力による浮力で体を支える。 餌は水面に落ちた昆虫で、落下時に起こる波を感知してその位置をつきとめる。産卵は水草などをつたって水中に潜り水中で行う。 名前の由来は触ると飴の焦げたような臭いがすることによる。 何を食べているのか 撮影日 2019.5.8 下石黒
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