ツバメシジミ | |
暮らしとの関わり 石黒では道端の草むらの上を飛んでいるのをよく見かける。 小さなチョウで体の特徴は遠目ではとらえにくいが、稀に羽を広げた瞬間に青紫色〔♂〕や紫褐色〔♀〕の色を見た時、その色合いにハッとさせられる。 ツバメシジミの後羽の突起は羽を閉じているときでも、そのつもりで見れば確認できる。 秋風が立つころ(2005)、石黒地区落合集落の荒らし田に群生したヤハズソウの上を7〜8匹のツバメシジミが低く舞う姿は、花びらが風に舞うように見えた。 下写真の雄は老体でありツバメシジミの特徴である突起は喪失しているが付け根が確認できるので雄と同定した。ご指導を頂きたい。 雄雌ともに翅の色や翅裏の斑紋の個体変異は少なくないようだ。 〔写真上・右下2005.9.2落合〕 ツバメシジミの♂(ボロ−老体) 撮影日2006.9.25上石黒 ツバメシジミの♀ 撮影日2010.9.25板畑 |
解 説 シジミチョウ科 北海道から九州まで分布し南限は屋久島。明るい草地にすみ人家の庭でも発生する。 小型で開張2.3〜3.4p。暖地では年5回発生し成虫は3〜10月にかけて見られる。 体の特徴はオスは羽の表が青紫色に見えルリシジミより濃い。〔上写真〕メスは紫褐色。〔左下写真〕後ろ羽に丸い紋様がある。〔上右下写真〕 成虫はシロツメクサやヤハズソウなどの花に集まる。 幼虫はシロツメクサ、ヤハズソウ、ナンテンハギなどの新芽や花や若い果実も好んで食べる。 幼虫のまま落葉の間で越冬する。 名前の由来は後ろ羽の突起にちなんでつけられたもの。 休息中のツバメシジミ 撮影日2009.515下石黒 撮影日2013.5.22田塚 撮影日2020.6.24新田畑 |