アオスジアゲハ
暮らしとの関わり
 幼虫の食餌であるタブの木がないこと、またタブノキのある海岸部から遠いことから、石黒では見られないチョウである。
 柏崎で初めて出会ったのは畦屋方面の山であった。はねの中央の美しいコバルト色の紋様が強く印象に残った。よく見ると足も青みがかった色である。→参考写真
 初めて、撮影に成功したのはその後2年たってからだ。畔屋の集落内のビニルハウスの近くであった。
 再度の撮影は最近(2010.5)で、場所は矢田集落から畔屋林道に接続した道端であった。ハルジオンの花に止まってところを3mほどから撮影ができた。本頁のメインの写真はこの時の写真である。
 はねの黒の部分がやや褐色かがっているのは早朝に撮影したため光線のせいであろう。

(撮影日2010.5.21 下藤井)


      地面にとまったアオスジアゲハ

写真2010.5.21下藤井


解 説
アゲハチョウ科
 北限は秋田県で南方系のチョウとのこと。
 柏崎刈羽では海岸沿いのタブノキの自生地に沿って生息する。畦屋方面でもよくみられる。
 5月下旬より春型が発生する(左最上写真)。それ以降に夏型が発生するが8月には数が減る。
 はねのコバルト色美しいチョウである、飛び方は敏捷である。
 春型の吸蜜する姿はハルジオンタニウツギなどでよくみられる。産卵はタブの若葉。
 幼虫はタブの葉を食べて近くでさなぎとなり越冬する。
 名前の由来は、はねの青いスジによる。



    吸蜜中の様子
 撮影日2010.5.21 下藤井