クリタケ
暮らしとの関わり
 石黒では「アラレボウズ」と呼んだ。晩秋のあられが降る頃に出ることからついた呼び名であろう。
 クリタケはナラ類の倒木や切り株などにかたまって出るので一度に沢山採れた。見た目のよいキノコであるが、食味はその割りによくない。料理の仕方にもよるのだろうが、昔の食べ方ではナラタケなどに比べると淡白すぎて物足りなかった。
 また、ニガクリタケという毒キノコがあるがニガクリタケはレモン色をしていること、味が非常に苦いので区別できる。
参照画像

〔写真2005.11.7上石黒〕

解 説
モエギタケ科
 中秋から晩秋にかけてナラ、クヌギ、クリなどの枯れ木や切り株に株状になって発生する。分布は世界的に広い。
 傘は径3〜8p。柄の高さ5〜10p。表面は茶褐色、若いときには周辺部に白い綿クズ状の繊維をつける。ヒダは初め黄白色だが後には淡紫褐色を帯びる。
 昔から食用とされた。しかし、似た種に毒キノコのニガクリタケがあるので注意を要する。
 また、外国ではクリタケは、有毒とされている。

 名前の由来は栗の木に生えるキノコ、あるいは栗色のキノコの意味。