フクロツルタケ
暮らしとの関わり
  石黒の林でよく見かけるキノコである。
  一見、お菓子のような親しみのある外観であるが、猛毒キノコである。誤食すると半日から1日で激しい下痢嘔吐があり、肝臓、腎臓が破壊されて死に至ることもあるといわれる。
 ところで、子どもの頃から有毒な草木の実については教えられたが、キノコについては教えられた記憶はない。キノコは、子どもが採って食べるという恐れはなかったからであろう。

〔写真2006.7.27 上石黒〕
解 説
テングタケ科
 夏から秋にかけてナラブナアカマツなどの林内の地上に生える。
 傘の径5〜8p、釣鐘形から平らに開く。
 表面は白色に近い色で、これに薄褐色の粉状もしくは鱗片状のつぼの破片がつく。
 柄は6〜14p。白色で綿クズ状の鱗片に覆われ、ツバはないが根本には大きなツボをもつ。ひだは密で初め白色のちに淡紅褐色。
 肉は白色で傷つくと淡紅色に変化する。
 猛毒