ヒラタケ 
暮らしとの関わり
 石黒では晩秋によく見かけるキノコの一つである。3月頃にも希に見かける。
 傘の表面は灰色から褐色、そして白色と変化するため筆者のような素人には別種のように見える。
 昔から食用としたが、形、色、生え方などツキヨタケとよく似ているためキノコに詳しい人でないと採らなかった。
 見分け方は、ツキヨタケは基部を裂くと中に黒い部分があることと、暗闇で見ると傘の裏側が発光すると言われている。
 昭和の終わりごろから石黒でもほた木栽培がおこなわれたがシイタケやナメコほど普及しなかったようだ。





解 説
ヒラタケ科
 日本全土に分布。晩秋から春、特に晩秋、各種の広葉樹の切り株や枯れ木に重なり合って発生。
 傘の径5〜15p。まんじゅう形から開いて貝殻形〜半円形、時には漏斗形となる。表面はねずみ色、灰褐色、灰白色。肉は白色で軟らかい。
 ヒダは柄に長く垂生し柄の長さ1〜3p。基部に白毛を発する。時にはほとんど無柄。
 食用キノコで人口栽培も盛んである。店頭で売られるときにはシメジの名で売られているが誤りである。
 ツキノヨタケと似ているので、間違えないように注意する必要あり。