ハチノスタケ
暮らしとの関わり
 今年(2011)の秋は例年に比べて異常にキノコが少なかった。専門家の話には、
夏〜初秋の雨量が少なかったこと。
秋に天候不順が続いたこと。
等が原因として挙げられている。
 事実、キノコの出る時期に石黒の林に入ってみたが林床が乾燥し切った感じであった。
 雨の降った後も数か所のブナ林に入ってみたが、例年であれば点々と発生しているドクベニタケも稀にみられるという状態であった。おそらく、幼菌の形成期に残暑と乾燥が悪影響を及ぼしたものであろう。
本種は初冬になって撮ったものである。

(撮影日2011.11.29)


解 説
タコウキン科
 日本全土に分布。
 枯れた木の上に生える。傘は半円形から腎臓形。横に太く短い柄をつける(左下写真)
 傘の長径は2〜6p内外、厚さ2〜4mm。表面は淡黄茶色で扁平な細かい鱗片を帯び、無毛。
 肉は薄く皮質。下面の管孔はやや大型で放射状に長い蜂の巣状(左下写真)。柄は傘の横につき太く短い(左下写真)
 広葉樹の枯れ木状に発生し白色腐朽を起こす。
毒はないが不食。