馬の鈴 | |||
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上写真の馬の鈴は筆者の家にあったものである。子どもの頃に祖母に何かとたずねると「馬の鈴」だと教えてくれた。 その祖母が親から聞いた話によると大野集落付近の田畑で作業していると、この鈴の音が「シャンシャン」と聞こえたものだという。 詳しく聞いて見ると、年貢の米俵を背につけた十数頭の馬が列をなして通ったとのこと。それらは松代方面から石黒を通り地蔵峠を越えて鵜川地区に出て柏崎方面に向かったものであろう。 また、帰りには塩を詰めたカマスを背に通ったものだという。今でもこの道が「塩の道」と呼ばれている由縁である。 馬の鈴の役目については、とくに調べたことはないが馬の通行をあらかじめ人に知らせ、とくに急カーブが多く狭い昔の山道では用心を促すためであったと思われる。ちなみにWEB上で調べると、馬の鈴には小型の鈴を束ねものや金属の輪を束ねたものもあったようだ。 |
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