スキー 
      スキー用具のの移り変わり
石黒では、向かって左端の用具が昭和20年代に使われたものである。
  皮の締め具〔石黒ではスイレンと呼んだ〕
合板のスキーが普及する前の板で、石黒では村の器用な人が注文を受けて作っていた。無垢の木の板は狂いが生じ易く、折れやすかった。折れると、トタンを張って修繕したが長くは持たなかった。
 昭和30年代後半から普及したスキー靴用締め具
 昭和20年(1945)代の小学生が使っていたスキー用具は、とても粗末なのであった。
 幸い、村にスキー作りの技術を身につけた人がいて、注文に応じてスキーを作った。技術的には優れていたが、合板でなかったため折れやすく、狂い(変形)が生じることもあった。
 また、小学生のころは装着具は、買ってもらえず苧縄などで止め、更に靴の後部もカンジキを履くときのような方法で固定した。幸いなことに当時の藁製のフカグツはゴム長のようにすべりにくく靴にスキー板をしっかりと固定できた。
 ちなみに、学校にも備え付けのスキーがあり、スキーを持っていない者が使用した。これが、現在、上越市の博物館に当時のスキーの見本として、展示されている。(「石黒国民学校」の焼き印が見られる)