石黒では「さんべぇし」と呼んだ。俵のフタである。
供出米の俵用は俵と同時に検査を受けて合格印がないものは使用できなかった。
こちらは、径が35pであったかと思う。上右の写真はやや大型であるが、おそらく、
飯米用の俵の鞘俵(俵を二重につつむ俵)であろう。また、上左の写真のサンダワラは 茅葺屋の天井裏にあったものであるが、大層、大きな俵である。用途は分からないが籾俵であろうと想われる。
サンダワラは円形であることから作るにはそれなりの熟練を要した。専用のサンダワラ編み台を使って作った。
また、ハシカの快気祝いのまじないには、サンダワラを裏返しにしたもの(上写真)
の上にチマキザサの葉を敷いてその上に赤飯をのせて、村の三叉路に置く習わし
があった。 |
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