オオバカリ  
   
 昭和30年(1955)代までは米は俵に入れて出荷した。当時、米俵は1俵、風袋を含め16貫200匁〔約60.75kg〕と決められ特に供出米には厳しい検査があった。
 米俵づくりでその重量を量るときに、このオオバカリが使われた。先端の鉤に俵を下げて其の手前の皮紐に竿を通して二人で吊り上げ分銅を動かして計量をした。三人がかりの仕事であった。
 皮ひもが2本ある場所はテコの支点に当たるところであり量る重量により使い分けた。
 上写真の分銅には80キログラムの文字が見えるが、これはこのオオバカリの最大計量を示したものである。
 台秤が普及するまでは長い間このオオバカリが使われた。 その型の大小には様々あった。(下写真)  


 
民具補説→大型秤と一貫目秤



   ※80sの表示がある