ヌカガマ  
 昭和の中ごろに使われたこのヌカガマは誰が考案したか知らないが、省エネで経済的な、昭和の「自動炊飯器」といってよい道具であった。 
 釜の上から中の筒の周りに籾殻を入れる。そしてスギの枯れ葉に火を付けて筒の中に投げ入れて、釜をかければ後はお任せで美味しいご飯が炊けた。
 翌日は下の口から灰をかき出して、また、同様のことをすれば事は足りる。
 籾殻つめと灰のかき出しは子どもの役割であった。ご飯の出来具合は最高であり、その上燃料の籾殻は農家には沢山あった。
 まさに当時の農家にとっては絶品といってよい道具であった。
日常の暮らし−住
資料→ヌカガマ