モッコかつぎ棒 

 石黒では、昭和20年(1945)代までは、各家で田掘りが行われた。当時の田掘りは田掘り鍬とモッコを使って人力で行われた。
 モッコかつぎ棒は、モッコに通して二人で担いで運ぶための棒であるが、材質が強靭であることと同時に軽量であることが求められた。この条件を満たすに適した木材はキリであった。キリは強靭で軽量であるばかりでなく、耐久性にも優れていた。
 かつぎ棒の、やや後ろ寄りに土の入ったモッコを下げて力のある人が後ろになりモッコを手で揺れないように押さえて運んだ。

資料→田掘りの思いで