けしつぼ 
 昔はどこの家の囲炉裏端にも置いてあった。囲炉裏で薪が燃えてオキ〔熾き〕ができると火箸でつまんで、消し壺に入れて蓋を閉めた。
 また、家によっては囲炉裏の中に水を入れた容器を置いて水の中に直接オキ〔熾き〕を入れて消し炭を作る家もあった。後者の方法は出来上がった炭質は優れているかもしれないが、多量の水蒸気が発生することと、水から上げて乾燥させ保存する必要があるため、大抵の家では消壺が使われた。

資料→消し炭を作る様子