カナミ | |
カナミは「金箕」で昔の石油缶を利用して作った箕〔み〕である。石油缶を金バサミで二つに切り分けて一本のネマガリタケを割って切り口を挟んで取り付けて作ったものである。 簡単に出来て長く使える重宝な道具であった。ちなみに、このようなトタン製の道具の寿命は海に近い柏崎市街地と遠く離れた山間部の石黒では大きな差があった。 この箕を使って田の肥料をまいたり、灰をまいたり、その他、いろいろな農作業に使われた。外掃除のちり取りにも使われた。 また、カナミには、米や大豆など3升入れるとこぼれるほどになるので、「カナミで、いくつあった」などとおよその量を言い表した。 民具補説−カナミ |