張り板 
 張り板は洗濯道具の一つであった。丸洗いした着物をいったんほぐして洗い、のり付けして張り板に張って乾かした。
 この作業を「洗い張り」と呼んだ。洗い張りした布をもう一度もとの着物に仕立てて着用した。昔は、何度もこれを繰り返して着物を大切にした。洗い板は杉や朴などの一枚板で作られていた。
 昔は、洗濯板とタライをセットにして花嫁の婚礼道具の一つに数えられていたという。

民具補正→張り板と洗濯板