五つ珠ソロバン 
 昔は、上が1珠で下が5珠の算盤〔上写真〕が使われていた。
 4珠算盤〔4ツ珠ソロバン〕に変わったのは、小学校で算盤学習が必修科目となった昭和13年(1938)であったという。この年に生まれた筆者には5珠算盤とは無縁であっが、昭和30年代の頃までは、大人は慣れた5珠算盤を使う人が多かった。
 昭和20年代、輪番の区長が我が家に当たると決算期に村の理事たちが座敷で鼻眼鏡姿で5珠算盤をはじいていた姿を思い出す。
 上の写真の算盤は寄合の松右衛門宅で使われたもので、裏に「明治39年9月購入」とある。値段48銭の記入もある。

 →5玉が2個の大昔のソロバン