差し出し申す一札の事   (田辺重順家文書)  用語の手引き
  新開用水江→※新しく造る用水路


手子


賃銭


急度→屹度


江筋


四尺→※約120㎝

三百間→※約600m


水口→※ここでは用水の水源
 
  
    差し置き申す一札の事
 一 金子 二十三両也
 一 米  二十四俵也
   〆て
  右は当村新開用水江、御普請の儀
  私共へ請負仰せつけられ、忝く仕合せに存じ奉り候
  すなわち、右米金にて請負い仕り候處実正の御座候
  これに依り、私共受取の場所、もし水廻し違いなどは
  勿論、何なりとも不埒の儀、これあり候はば、私共は
  申すに及ばず、手子の者共まで賃銭一銭たりとも
  取り申さず、急度(屹度)仕直し差し上げ申し候事
 一 江筋幅四尺、長さ三百間、但し水口より
  三十□迄右の通り急度普請仕り候上賃銭
  受取申すべく候事
  荻野嶋村





山田為四郎




板畑村→石黒村7集落の一つ。


 
 
一 御普請中、往来の諸人は申すに及ばず仲
  間者共迄、威しかけ間敷、喧嘩口論など決して
  仕り間敷候事
  右の條々、急度相守りいささか不埒の儀仕り
  間敷候、万一心得違いの筋などこれあり候はば
  如何様に仰せ聞かされ候とも、少しも申し分御座なく候 以上
   卯五月             石黒村
                      万次郎
                   同村 作左衛門
                   荻野嶋村
                      文右衛門
    柏崎 山田為四郎様
                   石黒村 
                      重五郎
                    同 与三衛門
                    同 作次郎
                   板畑村
                      次兵衛
 読み下し・手引き文責 大橋寿一郎