覚  差紙  用語の手引
  刈羽郡

刈羽村

山中村

庄屋

〇尋儀→
尋之儀

不参

曲事

〇御領柏崎御役所
桑名藩柏崎陣屋のことであろう。


       備 考
当然と言われれば、それまでであるが、本状は差出側の名称「御役所」が中央にデカデカと書かれ、宛て名の「右村役人」が下方隅に小さく書かれている。
もともと、差出人と宛先人の上下関係は日付の位置が基準になるという。つまり、日付の上方に書かれている場合は相手が目上、目下の場合は下方に書かれているというわけである。
古文書を読み始めたころは、異様に思われたことを憶えている。


   
      覚
       刈羽郡
        山中村
          庄屋
            徳兵衛
        同村
         百姓
            広衛門
            忠之助
 右は尋ね(の)儀これ在る間状着
 次第早々罷り出で相届けべく候
 若し不参に於いては曲事足るべき
 もの也
  御領柏崎
 七月二十五日 御役所
           右村
             役人
     御領柏崎
  差し紙 御役所
       刈羽郡山中村
   
 読み下し・用語の手引・備考文責 大橋寿一郎